我が家の愛犬は、腎臓病と診断されてから2年、15歳7ヶ月で虹の橋を渡って行きました。
容体の急変から2週間。あっという間のお別れに、今も悲しみは消えません。
亡くなる前まで食欲もあり、寝たきりになることもなく元気だった愛犬。
突然の別れに、なにかもっとできることはなかったか?と後悔の気持ちです。
このページに来てくださった方は、愛犬が闘病中で腎臓病末期の症状が知りたい方、なにかできることはないか?と調べてくださっている方だと思います。
通院による腎臓病の高額な医療費の心配や、亡くなったあとのお見送りなど、不安はつきないですよね。
大切な家族と残された時間を穏やかに過ごせるよう、愛犬を亡くした今思うことをお伝えしたいと思います。
この記事は愛犬が腎臓病で治療中の飼い主さんへ
- 腎臓病と診断されてから亡くなる前に見られた症状
- 飼い主としてなにかできることはなかったか、看取るまで
- 腎臓病になる前にできること
- 腎臓病の治療費
を知りたいあなたへ向けて書いていきますね。
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犬の腎臓病末期:愛犬が腎臓病と診断されるまで
愛犬が腎臓病末期だと診断されるまでの経緯を振り返っていきます。
我が家の愛犬
- チワワ15歳(♂未去勢)
- 性格:甘えん坊、我が強い
- 既往歴:外耳炎、てんかん、左目角膜移植
13歳で初期の腎臓病
特に大きな病気もなく13歳になりましたが、シニア期を快適に過ごすために健康診断を受けることに。
- 血液検査
- レントゲン検査
- エコー検査
全身状態をくまなく検査しました。
この検査で腎臓の異常が見つかり、
尿素窒素(BUN)が70と計測され、初期の腎臓病の診断で腎臓病向けの療養食で緩やかな治療をすることになりました。
この頃の症状として、
- 水をよく飲む
- おしっこの回数が増える
- おしっこの色が薄い
などの変化が表れていました。
この腎臓病の療養食にして1ヶ月、BUNは40にまで下がり、食事療法の成果が現れ、定期的な検診で経過観察を行うことに。
この時に、色んな人に聞いた水素水を試してあげたかったなぁと思っています。
腎臓病の療養食
療養食で食べていたのはロイヤルカナンの腎臓サポートです。
- 腎臓サポート
- 腎臓サポートセレクション
腎臓病と診断されてから2年間、こちらの療養食にお世話になりました。
その他、食欲がない時は栄養価の高いヤギミルクを取り入れたり、少しでも食いつきがよくなるよう色々試しました。
晩年は丸一日以上、何も食べないこともあり、食いつきが悪い時は腎臓ケア用の生肉をプラス。
↓は気に入っていたのでリピート。ワンチャンはやっぱりお肉好きですよね。
亡くなったのはこの時から一年半後、15歳半のことでした。
それとあわせて、認知症の症状も出ていて晩年は鳴き声にも悩まされました。
愛犬の腎臓病が末期で尿毒症併発。表れた変化は?
腎臓病が進行して尿毒症になった時に見られた症状をあげていきますね。
食欲はあるのに痩せてきた
今年に入って元気に年越しして、いつもと変わらないように見えたのですが、1月後半くらいから「あれ?なんか痩せてきたかな…」と感じるように。
その時すぐに病院に連れていけばよかったと後悔しています。
嘔吐と、水が飲めなくなる
2月4日、前日まで食べられていたごはんには全く口もつけず、嘔吐し水も飲まなくなってしまいました。
翌5日、かかりつけ病院がお休みで病院に連れて行ったのは6日になってからです。
腎臓病の病歴と、「水を飲まない」という事実に獣医師さんの顔色が変わったように思います。
「すぐに検査入院しましょう、水分が取れてないので点滴も行います」と言われ、半日の預かりになりました。
尿毒症併発、BUN180
問題の腎臓の数値ですが、機械では140までしか測れないBUNの数値を振り切り180を示しており、その他クレアチニンやリンの数値も高く危険な状態でした。
腎不全で尿毒症を併発、
腎臓が機能しておらずおしっこが作られず、毒素を外に出すことが出来ないので
静脈点滴で毒素を体外に出す治療が必要になりました。
通院による静脈点滴治療開始
この日から1週間、朝病院に連れて行って静脈点滴をして夕方お迎えという日々を過ごしました。
治療法として
- 入院して静脈点滴
- 通院で静脈点滴
- 自宅での皮下点滴
を提示されましたが、全身検査の結果で心臓にも不安があり、心臓に負荷をかけ過ぎないようにと半日入院での治療を進めることに。
通院での静脈点滴を始めてから3日ほどで水も飲めるようになり、元気を取り戻したように見えました。
注入器はミルクや薬を飲ませるのに使いやすかったです。
フードは固形は無理でしたが、栄養価の高い回復期のウェットフードはゆっくり食べれるように。
数値も130まで下がり、一時の山場は越えたかな…と、これから元気になってくれるかな?と思い始めていました。
亡くなる前の兆候
回復したように見えた愛犬ですが、それから3日後に息を引き取りました。
尿毒症併発してから亡くなる前に表れた症状を記録します。
3日前:黒いタール便が出る
嘔吐はおさまりましたが、黒くてドロっとした便が出たんです。これがタール便か…と、覚悟しました。
黒いテカテカした、作りものみたいな便でした。
炎症による腸管出血からこのような黒い便が出るのだそうです。人間も一緒ですね。
翌日、病院でタール便のことを告げると、毒素を吸着する炭のような薬を処方されましたが、その薬も気休めでしかないと思ってました。
私の中では、あとどのくらいこの子と一緒に過ごせるか・・・獣医師にはきちんと余命を伝えてもらいたかった。
ですが、「この子はごはんも食べれるから、まだ大丈夫ですよ」と先生。
2日前の兆候:体温が下がってくる
なんだかだるそうで元気がありません。また水を飲もうとしなくなりました。
夜には足腰が立たなくなってしまって、私のそばまで来て眠っていました。
眠っている体をさすっていると、なんだか体が冷たいような気がします。
今思えば、最期の時に向けて体温が下がっていってたのかなぁと。
その夜、出張で3日ぶりに家に帰ったパパを、足腰が立たなくなってきた中、最後の力を振り絞るかのようにお出迎えしたんです。
コロちゃん、パパの帰りをずっと待っていたんだね。
お出迎え出来て、パパに撫でてもらってまた眠ります。
でもだんだん呼吸が苦しそうになってきて、抱こうとするとキャンっと鳴きます。
どこか痛いような苦しいようなそんな鳴き方で、朝まで持たないかもと家族みんなで覚悟した。
その夜、あの黒いタール便がまた出ました。
愛犬を看取るまで:全身の痙攣が始まる
明け方になり、息があることにほっとするも、朝8時くらいから全身の痙攣が始まりました。
朝一で病院に電話すると、
「持って今日明日だと思います、お家で看取ってあげてください。」とのこと。
その日はちょうど日曜でパパも一緒にいられる日。コロちゃんよかったね。
一日中家族でコロちゃんを見守った。
朝8時に始まった全身の痙攣、水が飲めないので口元を水で湿らせたタオルで拭ってあげる。
呼びかけにも反応できず、意識があるのかないのか・・・朦朧としている感じでした。
起き上がることももう出来ない。
横たわって痙攣に耐える姿がいつまで続くのか…こういう時に飼い主は安楽死を考えるのかと思うくらいでした。
なにか最後に口にしてほしくて、バニラアイスを口元に持っていくとペロペロっとなめてくれた。
まだ生きて、美味しいもの食べたいね…
そう思いながらも、「もう苦しんでほしくないよ、がんばらなくていいよ」って声をかけていました。
痙攣が始まって10時間の夜6時過ぎ、晩御飯を作ろうとキッチンに立つことに。
コロちゃんが寝てる部屋のドアを締めて出て行ったんです。
急いで調理して10分後、コロちゃんのもとに戻ると一人で逝ってしまっていました。
お顔は笑っているようにも見えました
私が泣くから最後まで心配かけまいとしてたのかな…たった10分の間に一人で逝かせてごめんね。
それからお見送りまでの二晩、一緒に眠りました。
犬の腎臓病の進行まとめ
犬の腎臓病の進行を振り返ります。
腎臓病初期の症状
2年前に腎臓病だと診断された頃の初期症状としては
- 水をよく飲む
- おしっこの回数が増える
- おしっこの色が薄い
などの症状が現れており、腎臓病の療養食で緩やかに治療して2年が経ちました。
腎臓病末期の症状
そして症状が進み、尿毒症になると
- 元気や食欲がなくなる
- 嘔吐や下痢がみられ、脱水している
- 水を飲まない、おしっこが出ない
- 体温が低い
- けいれん、昏睡がみられる
などの、症状が見られました。
よく尿毒症の症状として言われる、口の中からの出血はなく、アンモニア臭も感じませんでした。
水も飲めない、食べ物も食べられないのに嘔吐してしまう、黄色の粘液の嘔吐物。おしっこが出なくなり、毒素の排出が困難に。
下痢が続くことはなかったのですが、黒い便であるタール便が出たことが末期の症状でした。
これらの症状が当てはまると最期の時が近いようです。
「看取りの時」飼い主にできること
腎臓病は治らない病気です。進行を遅らせ食事療法などをするしかない、、
腎臓病と付き合いながら、いよいよ最期の時、たくさんワンちゃんを抱きしめてあげてください。たくさん撫でて声をかけてあげてください。
朦朧とした意識の中でも私たち家族の声が届いて、旅立つ準備が出来たならよかったと思えます。
そしていざという時のために、愛犬をどこで送りたいか?ということは、愛犬が元気なうちに検討しておくべきことの一つだと思います。
私は愛犬が亡くなるまで「看取る」覚悟ができていませんでした。
いつか来る別れを覚悟して最後までそばにいる。これが飼い主さんにできることだと思います。
愛犬が腎臓病になる前にできること
とは言っても飼い主として、愛犬を亡くす前にできることはなかったか・・・後悔の日々でした。
- もっとよい食事はなかったか?
- 満足できる治療を受けられたか?
- どこで見送りするのがよかったのか・・・?
腎臓病は進行が緩やかで、気づきにくい病気だと言われています。
目に見える症状が現れるころには、症状が進行していることも。
毎年の健康診断はもちろん、小さな変化に気づいたらすぐに病院に連れて行くことが大切です。
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腎臓病の治療費は高額
今回、腎臓病での治療費は2週間だけでも20万円近くかかりました。
通院の点滴治療が1回2万ほど、都度検査でもっと長期に渡る治療ならすぐに100万単位で治療費がかかると想像できます。
治療費を気にせず、愛犬に必要な治療を受けさせてあげるためにもペット保険の加入が必須だと、今回の通院で感じました。
保証内容は様々ですが、手厚いものだと8割カバーしてくれるところもあります。
うちはもう一匹ワンコがいるのでペット保険に加入することにしました。
後住犬がいるなら迷わず加入をおすすめします!
ペット保険もたくさん種類があるので資料請求で比較して、ワンちゃんに合った保険を見つけてみてくださいね。